ソーリーベイベー

一非常勤講師の覚え書きです。天津飯をこよなく愛しています。毎週月曜日21時更新です。その他のタイミングでも時々更新します。

プリズナートレーニングを読んで

先日プリズナートレーニングという体を鍛えるための教本を買ったのだが、読んでみるとなかなか興味深い内容だった。
ウェイトトレーニングをとにかく全否定。ジムに通いつめる人々をこき下ろし、あいつらは何もわかっていないバカだと断定する。
「そんな"筋肉男"にお尻が床に触れるスタイルのワンレッグスクワットをやらせたら、おそらく、膝の靱帯が裂けることになる。ほとんどのボディビルダーが手に入れる"筋力"は、筋肉を協働的に使うものではない。だから、逆立ち歩きを頼んだら顔から落ちるしかない」

そこまで言っていいのかと思ってしまうが、行きすぎててなんだか読んでて気持ちがいい。それに理にかなっているな、と思うことも確かにあった。
この本の言いたいことは、見せかけだけの体を作るな、ちゃんと機能、運動する強い体を作れ(関節や腱も含めて)ということだ。
そしてそのために必要なのはおもちゃ(ジムに置いてある様々なマシン)ではなく、自らの肉体のみだという。(スパルタの戦士たちはいかにして自らの肉体を鍛え上げたのか?)

そのコンセプトにとても惹かれるところがあって、このプリズナートレーニングを取り入れてみた。内容自体は非常にシンプルだ。

トレーニングは6種類だけに限られる。全て自重を使うトレーニングだ(キャリステニクスと言うらしい)。その6種類に各10ステップの段階があるので合計で60+αのトレーニングが掲載されている。もっともステップ10にいけるものはこの本の実践者の中でもごく少数だろう。ステップ10までいってもウェイトは一切使わない。使うのはあくまで自重のみだ。
ステップ1は誰でもできる内容となっていて、どれだけ筋力のある人でも必ずステップ1からやるよう本の中では特に注意が為されている。それは関節や腱をハードなトレーニングに行き着くまでに鍛え上げるためでもある。
ステップ1のプッシュアップなどは壁に両手をつけて腕を屈伸するだけだ。


おいおーい、ジャパニーズ馬鹿にしてんのかーい?
楽勝過ぎてあくびが出るぜベイベー


軽々やってのけた翌日胸筋が筋肉痛になった。
ウソだろ……

この本には各トレーニングのフォームおよびやり方について厳密に記されてあって、プッシュアップは2秒かけて胸を下ろしボトムポジションで1秒静止、その後2秒かけて胸を上げること、と厳命されてあった。
で、その通りやったら筋肉痛になったのだ。

そのほかにも驚くことはたくさんあった。
ハンドスタンドプッシュアップのステップ1は三点倒立から始まる。


平成の倒立王と言われたこの行灯様をよぉ、おちょくってんじゃねーかこの本は、ああん?


しかしできない。この三点倒立が出来ない!
怖い。とっても怖い。ちょっと足を上げたらもう十分上がってる気がするのに壁に足が着かない。
嫁さんのいない家でカエルみたいにピョンピョンピョンピョン10分ぐらい試行錯誤を繰り返した。
最後は覚悟を決めて思いっきり床を蹴ったところ、
ドゴーン!!
とすごい音がして足を壁につけることができた。
隣の部屋の人はさぞかしびっくりしたことだろう。申し訳なく思う。
まさか30半ばを迎えた男が隣の部屋で三点倒立してるとは夢にも思うまい。

さらに昨日、ハンドスタンドプッシュアップのステップ2を試しにやってみた(本当はこんな短期間にステップ2にいっちゃいけない)。
ステップ2はクロウスタンド、すなわちカエル倒立だ。


ナメてる?俺のことナメてる?(佐山聡風に)
そんなの中1でも出来るでしょーが。もっとビシッとしたトレーニングをさぁ、やらせて下さいや。


しかし出来ない。なんと10秒のカエル倒立が出来ない!5秒ぐらいで踏みつぶされたカエルのようになってしまう。
ザコ、その姿圧倒的にザコ!
中1の時の自分にも劣るというのか!!

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カエル倒立に耐える30代半ば男性の図。
さすがにこの結果には考えさせられた。
僕の体は様々なことが出来なくなってしまっている。機能が確実に一つ一つ失われているのだ。
それを目の当たりにさせられた。
そういえば体も最近重い。何をするにも予備動作が必要だ。10代の頃はもっと軽快に、素早く動いていた気がする。
恐らく今、中3の自分とバスケで1on1をしたなら1点も取れずに負けてしまうだろう。ときめきメモリアルにずっぽしはまっていた中3のバスケ部に完封されてしまうなんて!

このまま何もせずにいたらジャンプすることも億劫になってしまうのではないか。そのうち走ることも出来なくなってしまうのではないか。

そんなことをふと考えてしまった。
かつてのように動きたい。能力を取り戻したい。

10代の頃の自分を超えることを、当面の目標としよう。

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

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