ソーリーベイベー

一非常勤講師の覚え書きです。天津飯をこよなく愛しています。不定期更新です。

Oasisを聴く

最近よくOasisを聴くようになった。

Oasisと書いて「オゥウェイシス」と読む。

高校の頃もちょいちょい聴くことがあったが、それほど熱心ではなかった。僕はその頃ゆらゆら帝国やBLANKEY JET CITYやミッシェルガンエレファントや、洋モノでも激しいのばっかり好んで聴いてたからOasisを聴いても「ふーん、いい歌だね」ぐらいにしか思わなかった。
兄は僕がOasisを聴いてるのを見つけて「良いものはやっぱり良い」と言った。だけどその時の僕には今ひとつピンと来なかった。皆聴いてるからなんとなく聴いてる程度だった。

去年の無人島、忙しい時期を終えて陸に上がってきた際に、先日ブログで出てきた木工作家が自慢のiPhone5cでOasisをかけた。
www.yoakenoandon.com

夏のくそ暑い昼下がり、電灯がついてない部屋で聴くOasisは僕たちの感情とすごくマッチしていて、驚くほどハマった。夏の終わりが予感されて、とても気持ちよかった。皆Oasisの流れる中酒を飲んだり、眠ったり、まどろんだりしていた。

以来20年ぶりにOasisを聴くようになった。

僕の髪の毛を切ってくれている人は20年間変わらない。僕より背が高くてとてもハンサムなお兄さんだ。髪の毛を切ってもらっている間よく音楽の話をする。UKロックが大好きなお兄さんで、特にLed Zeppelinに関しては話し出すと止まらない。
無人島から家に帰ってきて散髪に行くと、ノエル・ギャラガー(ギャラガー兄弟の兄の方。Oasisのギター&ヴォーカル)のコンサートに行ったという話を聞かせてもらった。イギリス人はライブで手を抜かないから大変良いという話だった。

話を聞いていてそういえばOasisのギャラガー兄弟って仲悪かったんだっけなと思い出した。解散してもう何年になるのだろうか。

Oasisの歌は知ってるがバンドのことはほとんど何も知らないと気づいて色々調べ始めた。オアシスのドキュメンタリー映画(『supersonic』2016年)も見た。YouTubeのOasisの動画もたくさん見た。

多分Oasisの中で一番有名な曲「Don't Look Back In Anger」のボーカルを兄のノエルが担当してることすら僕は知らなかった(ずっとボーカルは弟のリアムが担当していた)。
リアムは楽器ができない。歌うことしかできない。つまりノエルが歌ってしまうとリアムは何もできなくなる。映画『supersonic』で兄に歌の出番を奪われたリアムは舞台袖で暇そうにしていた。バンド内で役割を持てないのは随分つらそうだった。リアムが喉をつぶしたり、ライブに来なかったり、二日酔いでステージに上がったり、色々あってノエルも歌うようになったみたいだったが、演奏中ふてくされてるしかない人間が一人いるようじゃあ、そら不仲になってしまうわな、と思った。

今ではリアムは兄ノエルのことをミソクソに言ってるが、調べれば調べるほど本当は兄からの愛を誰より求めてるのではなかろうかと感じられて仕方がない。すねているというか、末っ子気質というか、そういうところがリアムにはあって、かわいくもあり、寂しげでもある。もうノエルと元に戻ることはないのだろうか。

僕はリアムのボーカルの方が好きだ。


YouTubeに流れるOasisの動画の中で僕が気に入って何度も見ているものがある。Oasisの3人(ギャラガー兄弟+ボーンヘッド)がテレビに出たときのもので、アコースティックギターとキーボードとボーカルだけという、とてもシンプルな構成でのライブ映像だ。1994年のもので皆若い。
ボーカルはリアムが担当しているのだが、その表情がとてつもなく良い。途中タンバリンを振っているところなぞは最高にメランコリックだ。この映像を見て一気にオアシスとリアム・ギャラガーと『live forever』が好きになった。


兄の作った歌を弟が歌う。それだからこそOasisは良かったのかなあ。


Oasis - Live Forever (Acoustic) MTV 1994 (HD)