ソーリーベイベー

一非常勤講師の覚え書きです。天津飯をこよなく愛しています。不定期更新です。

民俗学メモ「榛(ハン)の木」

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参考文献:野本寛一(2008)『生態と民俗』講談社.
ゆえに榛の木の生えているところは焼畑に適した場所とされ、焼畑の輪作を終えた休閑地には榛の木を植えた。
また榛の木は神様の足とされ、絶対に切ってはいけないと言い伝えられる場所もあった。


僕はいつもこういう知恵と出会うとき、一体いつ、誰が、どのようにして、どれぐらいの年月をかけてその知恵にたどり着いたのか不思議に思う。

時間の経過とともに時代から必要とされず消えていく知恵もあるが、自然との関わりにおける知恵は消えてほしくないと思う。いつの時代もきっとそれは必要だから。でも、そういう知恵を持つ人が何も残さずバンバン死んでいく時代になった。

考古学はこれからどんどん発見されていく学問であるが、民俗学はどんどん消えていく学問だ。そう大学のゼミのおじいさん先生が言っていたことを近頃よく思い出す。